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極寒の地で愛と丹誠を込めて栽培。貴重なオーガニック和ハーブ誕生のドラマ

2017.07.14 @cosme nippon Story @cosme nippon編集部

「うちの畑で育った野菜やハーブは安心。それにおいしいんですよ」
そう言って誇らしげに、でもちょっぴりはにかみながら語ってくれた白石農園の白石雅子さん。札幌から車を走らせること約1時間。広々とした畑と豊かな森林が広がる岩見沢市で、トマトやナス、スイートコーンなどの野菜を10種類栽培。5年前からは、ラベンダーやカモミールなどのハーブの栽培も始めたそう。

日本各地の豊かな自然が育んだビューティ素材を発掘する「@cosme nippon Story」。
北海道を旅していた私たちは、夫婦二人三脚で農園を営む白石さんに出会いました。

白石さんの農園に注目したのは、約20年前の開園当初から無農薬・無化学肥料栽培をスタートさせ、有機JAS認証を取得しているから。「北海道有機農業協同組合」の立ち上げから参加するなど、北海道で有機栽培に力を入れている農園なのです。

北海道がいくら広いとはいえ、オーガニックハーブを栽培している農家はまだまだ少なく、ノウハウが確立されていないため栽培も難しいのが現状。そんな厳しい環境の中でも、土や肥料にまで徹底的にこだわってハーブを作る、その裏側に迫りました。

「JASの有機認証を取得するためには、毎年申請して検査を受ける必要がありますし、うちでは有機認証で使用を認められている生物農薬もなるべく使わないようにしているんです。だって、使わずに育てられるなら、そのほうが安全ですしね」
おかげでより厳しいオーガニック基準を求めるユーザーからは絶大な信頼を得ていて、育てている農産物は「余計な雑味がなくておいしいんです」と胸を張る。

1.7haの農園を見渡すと、向かい合うように大きな鶏舎が2棟。約400羽のにわとりを国産原料で自家配合した飼料で飼育しており、糞を畑に戻して肥料にし、余った野菜をにわとりにエサとして与えるという、循環型農法を取り入れている。

「ハーブに関しても、単体で栽培するのではなく循環型農業の一環として、野菜と組み合わせたコンパニオンプランツとしてトライしているところ。例えばスイカなどのウリ科の植物に長ネギを一緒に植えると、スイカの病気をある程度予防できるなど、伝承農法として確立されているノウハウがあるんです。それをハーブで応用できたらいいなと。本州で成功していても北海道ではうまくいかないなど、まだまだ試行錯誤の段階ですけどね」

北海道でのハーブの花期は6月下旬から8月の中旬で、収穫はわずか数週間。お盆を過ぎるとグッと夜の気温が下がるため、寒さを嫌うシソなどは、霜が降りる前に収穫を終えなければいけないそう。

「栽培を始めた当初はいろんなハーブを試しましたが、芽が出なかったり、貧弱だったり、乾燥した土地に生育しているローズマリーやレモングラスなど、越冬できない種類もありました。ハウスやストーブを使う方法もありますが、土地のサイクルに向かないものを環境をねじ曲げてまでわざわざ作ることはしたくないので、今はハッカ、シソ、カモミールなど、厳選した約10種類のハーブを栽培しています」

決してハーブに適しているとは言えない、積雪の多い極寒の北海道。ただし、厳しい環境で育てられた野菜は栄養価が高くなり甘みが増すのと同様に、ハーブも年を追うごとに力強く、土地に適応してたくましく育っていることを実感しているそう。

白石さんの生まれは東京。実は農業とは縁もゆかりもない都会育ちだ。
「学校を卒業後、5年ほど都心にあるコンピュータの会社で働いていたのですが、元々田舎暮らしに憧れていたこともありますし、自然から離れた環境で暮らすことに違和感を覚えてしまって。自分の手で農作物を生み出す農業に興味を持ち、無農薬・無化学肥料農法を実践している茨城県の農場でスタッフとして働き始めたんです」

その農場で旦那様と出会い、独立を機に1996年に北海道に移住。以来、ハーブが土地に順応するのと同じように、白石さん自身も「都会の人の感覚を忘れてしまった」と笑うほど、寒風の中で実直に自然と向き合う、芯が強くて大らかな北海道の人になっていった。

農業を志した頃からブレずに抱き続けているのが、「自分の口に入るものなら、安全でおいしいものを作りたい」という純粋かつ強い思い。手間も時間もお金もかかる有機栽培を徹底して守り続け、「有機をもっと身近に、ポピュラーな存在にしたい」と語る。

最近ではオーガニックハーブへの興味や関心が集まっていることも感じていて、「これほどみなさんに喜んでいただけるなんて、正直驚きです」と顔をほころばせていました。常に論理的な言葉で冷静に、穏やかな笑みを絶やさずお話してくださる白石さん。
ところがひとたび畑に出ると、「そこから先には足を踏み入れないでください!」と、取材陣に指摘する一幕も。その姿からは、農園や農産物に対する、深い愛とプライドを感じました。

今回私たちは、そんな白石さんの愛情をたっぷり受け、丹誠込めて育てられたハッカ、シソ、カミツレや、有機農園内で自生しているヨモギ、クマザサという5種のオーガニック和ハーブに注目。1年でわずかな期間にしか収穫できない、力強い生命力を持つ貴重なハーブエキスをたっぷり使い、「北山麓の雪どけハーブ水 クレンジングウォーター」と「北山麓の雪どけハーブ水 フェイス&ボディミスト」にしました。

この人の作るものなら安心して届けられる。そう私たちが確信した白石農園のオーガニックハーブの恵みを、ぜひあなたの肌で体感してみてください。

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