神秘の海で漁師が育てる宝物・オキナワモズク(前篇)

2017.02.24 @cosme nippon Story @cosme nippon編集部

世界でも美しいと評判の日本女性の髪や肌。
その理由を探しに、日本各地を旅する企画、それが「@cosme nippon Story」です。
今回は太陽がさんさんと降り注ぐ沖縄に、琉球美人を育むと言われるオキナワモズクエキス(フコイダン)があると聞いて、日本一のモズクの産地・沖縄県うるま市にやってきました! いや~やっぱり海がきれい!

私たちの突然の訪問にも快く応じてくれたのは、琉球を創った神々が眠る浜比嘉島(はまひがじま)の海で、長年オキナワモズク漁を営む漁師の宮城さん。宮城さんが所属する勝連漁協では沖縄全体で獲れるオキナワモズクのなんと4割以上が収獲されるといいます。

「オキナワモズクがこの海で安定的に収獲できるようになったのは1970年代。つい最近のことなんです。ちょうど僕の親の世代がオキナワモズクの養殖技術を開発したんですね。モズクの養殖の現場なんて見たことがないでしょうから、みなさん想像がつかないと思いますが、実は僕たち漁師も海にそれぞれ“畑”を持っているんです」

漁師が畑…? いったいぜんたいどういうことなんでしょう??? 不思議な顔で話を聞く私たちに宮城さんは、海に広がる“畑”写真を見せてくれました。

うわーっ、本当に海の中に畑がある!!!

「そう、これがモズクの“畑”です。海の底に鉄筋が打ってあって、そこに幅2メートル、長さ20メートルくらいの網が何本も張られているんです。収獲時期の4~6月ごろになるとこのようにモズクが大きく育ちます。上から見ると、まるで畑のようですよね」

エメラルドグリーンに輝く海の底に広がるきれいな縞々模様。これがすべてオキナワモズクだというから驚きです。さすがは日本一のモズクの生産地と言いたくなるような光景ですが、ここまで安定的にモズクがつくれるようになるまでには、さまざまな苦労があったのだとか。

「モズクは網に生えたものを収獲するのですが、いきなり海の中で育てるわけじゃないんです。まずは水を張ったタンクの中に網を落として、網にモズクの胞子をくっつけるところから始めるんですね。こうした技術を僕らの親の世代が試行錯誤を重ねて確立してくれたから、今の環境があるんですよ」

大きな海藻に引っ付く形(=藻に付く形)で生えることから、名前が付いたモズク。その特徴を活かして、網にモズクの胞子をくっつけてから海で育てる方法がスタンダードになったんだそうです。胞子が付いたかどうかどうやって調べているのかと聞くと、「顕微鏡で確認するんです」と宮城さんはあっさり。今のモズク漁には、たくさんの人のアイデアが詰まっているわけですね。

沖縄の人々の食卓で愛されてきたオキナワモズクが、美容の分野で注目されているのにはわけがあるんでしょうか。
「オキナワモズクには天然の保湿成分がたくさん含まれているんです。こうして日本を代表するすばらしい環境で育ったオキナワモズクに目を向けていただけたのは、生産者としてうれしいですね。たくさんの化粧品や美容アイテムをご存知の方々から支持されるのは、光栄なことです。このままオキナワモズクの魅力が、日本国内だけでなく、世界へ伝わるといいですね」

宮城さんは、愛する海で育てたオキナワモズクのことを誇らしげに語ってくれました。
次回は、モズク漁がなぜこの海で盛んなのか詳しく話を聞いていく予定です。お楽しみに!

ニッポンの隠れた美の宝物を探す旅に出よう、
Have a nice trip, have a nice nippon! 物語は、後篇へと続きます。
神秘の海で漁師が育てる宝物・オキナワモズク(後篇)

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